新築の外構の見積もりをする時によくこういう質問を受けます。
カーポート付けたいのですけど、どれがいいですか?
ホームセンターに売ってたものの方が少し安いのですけど、どう違うのですか?
台風がきても大丈夫ですか?
カーポートを選ぶ時の基準は人により様々ですが、やっぱり一番に気になるのは性能、価格についてではないでしょうか。
今日はエクステリア大手2社(LIXIL、三協アルミ)のカーポートとホームセンターのオリジナルのカーポートを比べてみましょう。
Contents
カーポートの種類
カーポートは基本車1台用、2台用、3台用があります。屋根の形もアール型とフラット型、それ以外とあります。
柱の数は基本1台用は2本で2台、3台用は4本となっていることが多いです。
今回は1台用の2本柱のカーポートを比較します。
ネスカ
まずは業界ナンバーワンメーカーのLIXILのネスカ
建築関係以外の人も名前は耳にしたこともあるくらい有名なメーカーの一番の定番商品
こちらは以前のメジャーポートからリニューアルして名称ネスカに変更
カムフィエース
LIXILのライバルと言われている三協立山アルミのカムフィエース
こちらの商品も定番商品の一つ、カーポートといえば三協のカムフィシリーズですね。
ホームセンターオリジナルカーポート
今回はコメリのオリジナルのカーポートVを比較してみます
ホームセンターのオリジナルカーポートも大手メーカーがホームセンター用に製造しています。オリジナルってなんよ?って感じですよね
それでは三者ノミネートされたので比較してみましょうか
今回はサイズはそれぞれ約2700×5000の大きさに近いものをピックアップしました
1台用カーポート比較
価格
価格比較(税込) | |
ネスカ | 275,000円 |
カムフィエース | 286,770円 |
コメリ | 114,800円(ロング柱+5000円) |
この値段の差凄くないですか?
ネスカ、カムフィエースはカタログの表示価格なので業者で購入時はこの金額より大きく値引きしてくれます。目標値引き額はカタログ価格の40〜45%値引きを目指しましょう。ちなみにうちの販売価格はもっと安く設定していますが。
では40%OFFの場合以下になります
価格比較(税込) | |
ネスカ | 165,000円 |
カムフィエース | 172,062円 |
コメリ | 114,800円(ロング柱+5000円) |
価格差が少し小さくなりましたね。それでも約50,000円の差になりますよ。
価格ではコメリさんが圧倒してますね。
次にサイズや性能を見ていきましょうか
サイズ
サイズ比較 | 間口 | 奥行き | 高さ(標準柱) |
ネスカ | 2701 | 4980 | 2196 |
カムフィエース | 2700 | 5027 | 2250 |
コメリ | 2700 | 5052 | 1800 |
コメリさんの高さだけ低いですが柱をロング柱に変更すると高さは2250になり三社ほぼ一緒になりましたね。ちなみにロング柱に変更は価格+5,000円となりますがまだまだ価格は安いですよね。
車高の高い車でも高さ2250あれば十分ですがもし、さらに高さが必要ならネスカ、カムフィエースのカーポートのロング柱にしないといけないです。ロング柱は高さ約2500あるのでこれ以上は必要ないでしょう。
この高さはカインズさんのカーポートもコメリさんと同様になるのでそれ以上となるとホームセンター製以外のものを選ぶことになりますね。
次に耐風圧強度の数値を見てみましょう
耐風圧強度
耐風圧強度 | |
ネスカ | 38m/s |
カムフィエース | 38m/s |
コメリ | 34m/s |
耐風圧強度は約1割ネスカ、カムフィに軍配が上がりました。
これはホームセンターのカーポートはLIXILや三協のカーポートと比べて柱などの骨組のアルミが少し薄く作られているために耐風圧強度に差が出てきています。
ちなみに2018年夏に関西に大災害をもたらした台風21号で関空の橋を一部破壊したタンカーは瞬間最高風速ですけど58m/sの風を受けて流されました。
瞬間風速ではありますが耐風圧強度の1.5倍以上の風速ですからあの時にカーポートが骨組から飛ばされてた理由がよくわかりますね。
あの時は風の強い場所だと一般的な2本足のカーポートは屋根やひどいところだと骨組みまで破壊されていました。
ここまでの台風が来たら強度なんて関係ないですよね。
しかし新しくつけたメーカーのものはなんとか耐えていたものも多かったようです。
なお何十何百と傷んだカーポートを撤去していると以下のことがわかります。
施工後10年くらい経つとカーポートが劣化して台風の時に破損するのは
ポリカーポネットが外れて飛ばされる理由はポリカーポネットを止めているバンドが反り返ってきてポリカーポネットがはずれる確率が上がるため。
屋根の骨組が飛ばさる理由は屋根と柱の接続部分のネジの劣化とそのネジの横のアルミの厚みが数センチのためその部分が破損したり劣化した原因と考えられます。
なお屋根の骨組はオプションのサーポートをつけることで飛ばされる確率がグンと下がります。
なおネスカとカムフィエースを比べた場合、若干ですけどカムフィエースの方が柱のアルミの肉厚があります。ポリカーポネットを止めているバンドもカムフィエースの方が反り返りにくい設計になっております。ここら辺は経験則からくるもので、一応個人の見解としておきますね。
まとめ
1台用の今回の三種類の場合はデザインや耐風圧強度以外の性能は似たり寄ったりなので付ける場所により選んだ方がいいです。
住宅地の風の通らないところだと価格の安いホームセンターのカーポートを選ぶことをオススメします。
なお施工は購入したホームセンターに依頼した方が良いです。これにも明確な理由がありますがまた後ほどの記事で解説していきます。
海辺や住宅地でない風の通る場所ではLIXILや三協アルミのカーポートがオススメです。その際にはこの40%以上の値引きが絶対条件です。できれば50%値引きくらいまでいければ買いですね。
LIXILは業界ナンバーワンというだけあって種類が豊富でスタイリッシュなデザインが多いので私は好きですね。ただ台風を気にしているお客様にはネスカとカムフィエースどちらかといえばカムフィエースを提案しています。
なお今回はコメリ、LIXIL、三協アルミを比較しましたが、YKKAP、ホームセンターだとカインズなど他にもたくさんのカーポートメーカーがあるので気にいったものをぜひ見つけてください。