皆様こんにちは
管理人の中居です。
エクステリアのプロによる庭作り教室、今回は優良業者、悪徳業者の見分け方土間コンクリート(土間コン)編です。
悪徳業者、欠陥工事怖いですよね。
打ち合わせや工事着工前だと工事の質ってなかなかわからないものですよね。
外構工事なんて人生に1〜2回の大きな買い物。
土間コンの用語も聴き慣れないものばかり。
目地?さかん仕上げ?コテ?
なんですかそれは技の名前ですか?
用語を理解したり外構の買い物のベテランになる頃にはもう外構の買い物は必要なくなっちゃいますよね。
工事が終わってからでは遅い!
工事中にどれくらいの質の工事をしているかをチェックしてみましょう。あまりにひどい場合は工事中でもきちんと意見を言って業者任せにせずにしていきましょう。
もちろん始めの見積もりに入っていない項目は追加料金となる場合がありますが、終わってから後悔するよりマシですよね。
特に土間コンはカーポートをつける、芝生を張る、土を入れるなどのように初心者が見て工事の内容がすぐわかるようになっていないです。ここで学んで是非後悔のない買い物をしましょう。
さあ、見ていきましょう。
これができたら優良業者!これをしていると悪徳業者
土間コンクリート編
悪徳業者をランキング形式でご紹介
自分が気になっている業者の施工事例があるなら見比べてみてもいいでしょう
もし全てクリアしているなら土間コンに関しては問題ないでしょう。
Contents
1位 土間コンにメッシュ筋もしくは鉄筋が入っていない
土間コンは負荷のかかる場所ではコンクリートの強度を保つためにワイヤーメッシュと呼ばれるメッシュ筋もしくは鉄筋を格子状に入れます。車の乗る部分以外は特に必要がないですが、車の乗る部分は必須です。
これは基本中の基本なので1位です
逆にこれができていないとまじでやばいです。
お客様と打ち合わせをして予算の都合入れないという選択肢もありますが、見積もりに何も記載されていない場合は通常車の乗る部分は入れます。入っていない場合は悪徳業者と言っていいかもしれません。
2位 土間コンの厚みが十分でない
住宅の土間コンの厚みは通常車の乗る部分(駐車場)だと約10センチあれば十分と言われています。
3トン車、4トン車と大きい車が乗らないなら7〜8センチでも十分強度はありますができれば10センチくらいは欲しいですよね。
もちろん外周の部分に草が生えないように打つコンクリートや家の周りに打つ犬走コンクリートや歩くだけのところだとそんなに厚みはなくても問題ないですが、厚みが薄ければひび割れの原因になるので、ある程度の厚みは欲しいですね。
たまに厚さ4〜5センチくらいしかない駐車場の土間コンの施工現場を見かけます。これだと車が乗る部分だと負荷に耐えられずひび割れを起こしてしまう可能性があるので注意してください。
どうして土間コンの厚さを薄くするのかというと
厚みが薄いと業者にはとてもメリットがあります。
必要以上に土を撤去しなくていいので土の処分費が安く済む、また時間の短縮になる
土間コンの材料の生コンクリートの分量が少なく済む
たかが少し薄くしただけ少しでしょと思うかもしれませんが、
仮に駐車場2台分6×6メートルの土間コンを3センチ薄くしたとしましょう。
6m×6m×3cm=1.08㎥分
土をとる手間5000円
土の処分、運搬費用1万円
生コンクリート2万円
ざっと合計35000円くらいの節約となります
意図的に土間コンを薄くして経費を削減しようとする業者もいれば、土の整地に慣れてなくて結果土間コンが薄くなってしまう場合もあります
何にせよ、これは結構重要な部類なので2位にランクイン!
3位 十分に水勾配があるところの土間コンに水がたまる
水は高いところから低いところに流れます。低いところには水がたまります
土間コンに水がたまると都合が悪いですよね。
そのために土間コンには水が流れるための勾配をとります。土間コンは1メートルの間に最低2センチは水勾配が必要です。
※この水を流すための勾配(坂)のことを業界用語で水勾配と言います
あまりに水勾配がありすぎると見栄えも悪くなり雨の時には滑りやすくなるので2.5センチから4センチくらいがベストでしょう。水勾配が必要以上に取れない場合はU字溝といったものや排水用の蓋を土間コンの間に設置し水を流します。
住宅によっては水勾配が取れない上に水を途中で流す排水も取らないで欲しいという場合もあります。
しかし水勾配が十分にある場合に雨の後、水が溜まっている場合は要注意
この原因は左官屋さんの技術不足によるものが多いです。
見た目の問題ではこれが一番悪い気もしますが、上位2つに比べると意図的な部分は少なく悪質性がないので3位にランクイン!
土間コンクリートが真っ直ぐ綺麗だとそれだけで外構も綺麗に見えるのでなるべく土間コンクリートが綺麗な業者に頼みたいですよね。
ちなみにうちの会社は土間コンクリートの綺麗さは可もなく不可もなくです。
4位 土の上に直接土間コンを打つ
土間コンの打つ場所の土を撤去してそのまま土間コンを打っている場合がありますが、岩盤の層や硬い石がとてもたくさん入った土以外の一般的な土の上に直接土間コンを打つと強度が落ちます。
もし土間コンの下が土なら砂利やグリ石といった石やRCといったコンクリートを細かく割ったものを土間コンの下に敷かないといけません。
これも車の乗る所以外は強度的にも問題ないですが、なされていると気持ちが良いですよね
これくらいになるともしできていなくても悪徳業者とは言えませんね、ただきちんとなされて欲しいという点で4位にランクインです。
4位 土間コンクリートの目地が適切に入っていない
同率4位で目地が適切に入っていないがランクイン!
土間コンの目地の説明は以下にあるので分からない人は参考に見てくださいね
これも玄関前や車の乗る部分の面積の広い場所ではなるべく入れたほうがいいでしょう。
目地が入っていないとひび割れが起こりやすいですが、土間コン自体の強度というよりひび割れがたくさん起こると見た目上の問題の方が大きいですね。
5位 メッシュ筋の周りにコンクリートの厚みがない
1位にランクインしたメッシュ筋ですが実はメッシュ筋の周りは数センチはコンクリートの厚みがないとメッシュ筋の効果があまりないのです。
下から土、メッシュ筋、コンクリートでなく土、コンクリート、メッシュ筋、コンクリートでなくてはなりません。あらかじめメッシュ筋を石やコンクリートセメントといったもので浮かせておくか土間コンを打っている最中に浮かせてメッシュ筋の周りにコンクリートの厚みを確保します。
土間コンを解体した時にたまにメッシュ筋が地面の土についている土間コンを見かけます。土間コンにひびが必要以上に入っていたり、土間コンが解体しやすかったりします。解体しやすいということは強度が十分に出ていない証拠なのです。
悪質性は全くないので5位ですがここまでしてくれると安心ですよね。
まとめ
いかがでしたかね。
もちろんこれ以外にもいうとキリがないのですが、代表的な物をピックアップしました。上にあげたものを全てきちんとしていてくれたら土間コンクリート工事に関しては優良業者といっていいでしょうね。
逆に1位2位の項目ができていないと意図的な可能性もあるので十分注意しましょう。