外構工事

カーポートの基礎を学ぼうパート1! 特徴やメリット、デメリットをエクステリアのプロが徹底解説。

カーポートの基礎知識

皆さまこんにちは

管理人の中居(@exterior_nakai)です

よくこういう会話をしている外構業者がいます

中居トナカイ物語

やっと家ができたから外構の見積もりお願いしようかな〜
わかりました。トナカイさん駐車場はどうしますか?お隣さまもカーポートつけてますしトナカイさんもつけましょうよ
そうだね、駐車場1台分くらいあればいいので
わかりました。じゃあこちらのカーポートはどうですか?値段は工事費込みで○○○円です。色は何色にしますか?
わかりました。お願いします。色は黒でお願いします。

ちょっと待ってください!!
いいんですかそれで!?

もちろん提案してくれている業者の方は外構専門の人!しかし工事費用も合わせると10万円以上〜何十万もする買い物です。

メリットやデメリットを見てからでも遅くないですよ。

しかしカーポートのこと詳しくわからないし…

心配ご無用!

『今日はカーポートの基礎知識を学ぼう』です

今回は製品紹介や比較ではないので純粋にカーポートの知識を深めてカーポートを設置するかどうかを再度検討してみてはいかがでしょうか。

ではレッツレッツ!!

Contents

カーポートとガレージの違い

カーポートは簡単に言うと柱と屋根からなる車用の傘となっています。よくガレージと勘違いをされていますがガレージは四方囲まれているので横からの雨やもちろん風にも強いです。車用の部屋ですね。この違いをわかるとまずはじめの選択をしやすいと思います。

傘は端の部分は強い横雨が降ると濡れます、また台風並みの強い強風が来ると骨組やビニールの部分壊れる可能性があります。部屋は横雨や強風にも全然負けませんよね。カーポートもガレージもこのような特性を持っています

もちろんちょっとくらいの台風じゃ今のカーポートは改良されて破壊されないようにはなっていますが、もしどうしても雨風が気になるならガレージという選択肢も一つだと思います。ただ費用はガレージのほうが圧倒的に高いです。

ではカーポートのメリットデメリットを見ていきましょう

カーポートのメリット

1.雨の日に濡れずに乗り降りができる。

私のところに設置の相談に来る人の多くはこの理由が多いです

サイズに余裕があるものを選ぶと荷物の出し入れ時にも濡れないですから便利です。

2.車が汚れが軽減される

雨の降った時は車が濡れることを防いでくれます。上空からのゴミなどの落下物や鳥の糞なども防げます。

そして意外に知られていませんが、黄砂や工場の近くだと鉄粉なども上空からのものは防いでくれます。

私の地域は近くに大きい鉄の製造工場があるのでカーポートのない家の車は頻繁に洗車しないといけないです。こういう場所だと価格以上の価値がすぐに見出せますよね。

そして雨や鳥の糞などを防ぐことによって車のサビから守ってくれます。必然的に車の耐久年数が上がります。

3.車内の暑さが軽減される。

この相談も良くされます。夏場の車に乗った時の温度。一瞬で汗が噴き出し、汗が止まらないですよね

しかし、よく勘違いされているのですがカーポートの屋根のポリカは紫外線は遮断してくれるのですけど、暑さの原因の赤外線は3割カットくらいと低いのです。

熱線吸収ポリカといって赤外線を約5割カットしてくれるポリカを設置すると夏場でも体感的にもだいぶ涼しく感じます

地域や測定環境により大きく違いますが夏場は青空の駐車場に停めていると車内は約60度になると言われています。しかし、通常のポリカのカーポートの下だと50度くらいと下がります。そして熱線吸収のポリカだと45度まで下がると言われています。

45度だと人の体温との差が10度以下となるので意外にこの5度の差は大きいです。しかし価格は1台用のカーポートでも数千円くらいの差なので気になる方はこちらを採用すると良いですね。

 

4.冬場の早朝に車に霜がつかない。

冬の寒い朝、車のフロントガラスに霜がおりて、お湯をかけた経験はないですか?

カーポートを設置すればどのポリカの屋根でもその悩み解消されます。

メリットはパッと思いつくだけで以上のようなものが考えられます。

新築の外構時には設置しなくても新車を購入される際に検討する人も増えてきます。

なお土間コンクリートのしている場所にカーポートをつける場合以下のデメリットが発生します

カーポートの柱の部分50センチ角くらいの土間コンのハツリ費用がかかる

その部分の土間コンクリートの色が変わる

では続いてデメリットを紹介します

カーポートのデメリット

1.柱が邪魔になる

カーポートは柱が境界や家沿いにない場合とても邪魔になります。1台用で隣との境界沿いに設置する場合はさほど気になりませんが2台用の柱だと境界沿いにない方の柱2本がよくアプローチやポストの近くに立つことがあります。

歩くときにぶつかるだけでなく夜間に車をバックで駐車する場合この柱にぶつけることがよくあります。

少し擦るくらいならいいですが、強くあたる柱が曲がってしまいます。修理には土間コンクリートをはつって柱を入れ替えないといけないので工事費と新たに柱の周りだけ打ったコンクリートの色が変わります。

2.台風時には屋根が飛ぶ恐れがある

もちろん最近のカーポートはちょっとの台風じゃ飛ばないように改良されていますが、やはり大きい台風の時や10年くらい経つとカーポートを抑えているバンドやゴムの損傷で飛びやすくはなってきます。

月日と共に傷んだカーポートで隣の家や通行人に当てたら困るからやり変えたいという相談もよく受けます。

もちろん法律的には天災なので問題ないですが、倫理的道徳的にも問題はありますよね。

2018年の大型台風ののちのカーポートの修理などに伺うとカーポートの骨組が家に当たって隣人との仲が悪くなったという話を何件も聞きました。

3.カーポートの屋根が部屋の窓にかかる

柱以外にも屋根が邪魔になってくる場合があります。直接当たったりはしないですがよく屋根の高さと部屋の窓の高さが同じくらいになりすごく圧迫感を感じることがあります。

これは柱の高さを上げたり下げたりで解消できる場合もありますが、高すぎると雨がふきぶったり低すぎるとワゴン車が入らなかったりとする場合もあるので注意が必要です。

デメリットは以上です。

メリットを見ると買いたくなるし、デメリットを見るとうーんと思いますよね。

しかし一生に一度の買い物なので大いに迷っていいんじゃないでしょうか。

何にせよカーポートも商品の数が無数にあるので、後悔しない買い物をするためにじっくり考えてることが大事かなと思います。

ABOUT ME
中居
管理人の中居です。会社は創業40年私自身はエクステリア、外構業界13年目に突入した現役のエクステリアのプロです。 営業、現場、事務作業全てこなしているからこそのプロ目線でお客様にとって有益な情報を配信していきます。

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